【PB更新】おかやまマラソン2023 其の八
とうとう「其の八」になってしまいました。。。 今回こそ、フィニッシュまでをお届けします。
35km〜40km
30km以降、「30kmの壁」とコース最大の難関と言われている岡南大橋のアップダウンなどもあり、若干タイムが落ちはじめました。
ですがまだまだ許容範囲内で、残りの約7kmで大きな崩れがなければ、充分自己ベスト更新が狙える走りを続けています。なんなら大幅な更新となりそう。
と言ってもすでに35kmも走って来ている訳で、それもレースということもあり、いつものトレーニングなんかよりもペースも速い。相当足に来てます。
てことで、ここいらでいつものモードに入ります。
「モード?」
一体なんのことかとお思いになりますよね。
まぁ簡単に言ってしまえば、「やばい」「ダメそう」と思ったときに、今一度自分を奮い立たせるなんらかの手段のことです。皆さんも何かありませんか?
「過去の辛かったことを思い出す」だったり、アゲアゲになれる「言葉」や「モノ」を頭の中で思い浮かべるだったり・・・
自分はこんなとき、いつもある言葉を自分に言い聞かせます。それは、「後悔したくないよな」って言葉です。
とにかく終わったあとで、「あのときもう少し頑張っていれば(粘っていれば)」や、「あのときああしておけば」ってことをできる限り思いたくないので、「後悔したくないよな」って自問自答すると、力が湧いてくるんです。
それともう一つあって。妻や両親など、自分と近しい人たちのことを思い浮かべ、「自分が頑張ればきっと笑顔になってくれる」「笑顔にしたい」と思うと、いつもより粘れるんです。特に「妻」に対してはその思いが強く。自分が頑張って良い結果を出し、妻が「笑顔で旦那のことを自慢している」情景を思い描くと「やったるでぇ〜」となるんです。
とっても単純な自分ですが、今までもこれで良い結果を出せているので、ラスト約7kmは、これらの力を借りて粘るのみです。
結構ヘロヘロになって来ましたが、なんとか一歩一歩着実に足を前に出し、タイムを刻んでいきます。すでにふくらはぎは悲鳴をあげはじめ、攣りそうな感じです。と言っても、今までのレースで、足が攣ったことはないんですよね。攣りそうにはなるんですが、寸前でなんとか持ち堪えてる感じです。ただ今回は、今までにないくらいのハイペースでここまで来ているので、どうなることやら。
そうこうしているうちに岡山城が見えて来ました。「おぉ〜、ここまで帰って来たぜい」って感じです。岡山城が見えて来たってことは、このあと後楽園横を通過して、旭川沿いの北上も終わり、新鶴見橋を渡ることになります。新鶴見橋を渡ってすぐのところが40km地点です。
35km〜40km⇒ 27:50
さすがにだいぶペースが落ちて来ました。5kmのラップ、ワーストです。1km「5:34:00」。
この1kmのタイムだと、なんとかSUB4できるくらいです。ただ今回はここに至るまでの貯金がだいぶあるので、40km地点で、3時間30分を切ってます。
てか我ながらすごいっ。
感動のフィニッシュ
ここからの残り2.195kmは、「PB更新は確実。余裕のよっちゃんだぜぇ〜」と行きたいところですが、フルマラソンはそんなに甘くない。というより、すでに体力と気力は限界に近づいている訳で、「辞めれるものならいつでも辞めたい」という気持ちを抑え込み、最後の力を振り絞らないといけません。
なのにです、おかやまマラソンのコースはここから意外と長くてアップダウンの大きい跨線橋があるんです。ラスト2kmでの跨線橋はキツい。岡南大橋同様、下を向いて泣きそうな顔で歩くランナーの多いこと。
ですが、「ここで踏ん張らないとあとできっと後悔する」と何度も何度も言い聞かせ、顔を歪ませながらも究極に重くなった足を前に繰り出し続けます。残り2km程度なのに、本当にキツい。
今年も昨年に続き、なんとか止まることなく最後の難関の跨線橋をクリアし、フィニッシュゲートのあるシティーライトスタジアムに続く最後の直線(厳密には緩い左カーブ)に入りました。
ここから更に沿道の声援が大きくなります。
「ラスト1km、頑張れっ!」、「もうすぐゴールだぞ! ファイトッ!」などなど。
ホンマにありがたい。特に「美味しいビールが待ってるぞぉ!」っていう声援には、思わず「おぉ〜!」と叫んでいました。
そして、スタジアム内へ。いよいよです。
スタジアム内に入れば残りはグランド2/3周程度。「やっと終われる」、「あと少し」、「美味しいビールが待っている」といろんな思いが交錯する中、最後の力を振り絞りラストスパート。
フィニッシュゲートに映し出されるタイムは、なんと3時間40分を切っています。「えっ?」、半信半疑で今一度落ち着いてタイムを確認。やっぱり3時間40分を切っている。
顔がニヤけてしまう。
ラスト200mのところで、例の「フ〜! フ〜!」が(有森裕子さんすいません/笑)、帰ってきたランナー達を迎えてくれてます。そしてハイタッチ。
本当にラスト200m。必死こいてありったけの力を足に集中させゴールゲートまで一直線。
そしてついにゴールッ!!!!!!!
昨年の「おかやまマラソン2022」で「SUB4」を達成し、1年ぶりのフルマラソン。連続「SUB4」はもちろんのこと、PB更新は間違いなし。
いつものようにゴールゲートに一礼して、フィニッシュロードに。
「やったりました!」、「大幅PB更新ダァ!」と喜びに浸りたいところですが、腰から下に痛みが。足が言うことをききません。毎度毎度フルマラソンのフィニッシュ後はこれです。
で、まずは最初の試練。ランシューに取り付けた計測チップを外せない。足が痛くて上手く屈めない。しゃがめない。結局大会スタッフの方に外していただきまいた。
そこからは膝が伸び切った変な歩き方で、フィニッシュロードを進みながら、メダル、フィニッシュタオル、スポーツドリンク、大会スポンサーからの商品(パンや饅頭)をもらい、やっと会場外へ。
これでやっと座れる。てか一刻も早く座りたい。毎度毎度そうなんですが、フルマラソンを走り終わったあと、約30分程、足が痛くて痛くて立っていられなくなるんです。そのくらいいつもキツいんですよ。そんな自分を、「ギリギリの状態でよくゴールできた」、と褒めてやりたい。なんてことを言いたいところですが、今はそんなことよりとにかく早く座りたい。。。
ですが、ゴール直後の会場周辺はものすごい人で、同じように満身創痍で座る場所を求めて彷徨っているゾンビと化したランナーたちがウヨウヨ。自分もその中の一人として、座る場所を求めてウロウロ。
で、やっとのことで座る場所を確保し痛みに耐えながら、いただいたまんじゅうとパンを頬張り、スポーツドリンクで流し込みながら約30分。なんとか痛みもおさまりはじめ、そろそろ歩けるかなってところまで回復してきました。
ここまできてやっと気持ちの余裕ができ、改めてフィニッシュメダルをしっかりと見つめ、自分のタイムを確認しました。
はっきり言って出来過ぎって感じです。
開催日 2023年11月12日(日) 8:45スタート
氏名(Name) 弘中 義雄
ナンバー(Number) 62621
記録(Gross time) 3:40:04
ネットタイム(Net time) 3:38:44
順位(Place) 2373 / 13635 (マラソン)
年代別順位(Place by Age‑Group) 201 / 1288(マラソン男子55~59歳)
2022年の「おかやまマラソン2022」ではじめて「SUB4」を達成(ギリギリ)し、今大会で「アレ」はまぐれではなかったと証明できました。なんなら「SUB3.5」も見えてきた素晴らしい結果です。
年齢的にそろそろキツい域に入ってきて、マラソンはイベントととして楽しむものって感じになるのかなぁ〜と思っていましたが、まだまだ行けそうな気がしてきました。
もう少しだけ、記録に挑戦していこうと思える素晴らしい大会でした。やっぱ走れるって楽しい。
最後に、ここまで長々とお読みいただいた方に感謝を申し上げ、終わりたいと思います。
ありがとうございました。
合掌。
P.S.
※ポチッとしていただけると 励みになります※
→マラソンブログランキング
P.P.S.
日々のジョギングレポートは、
でご覧いただけます!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません