【初出走】世界遺産姫路城マラソン2024 其の二

2025年4月24日

　前回の「其の一」で、大会前日の姫路入りから、本番レースの10kmくらいまでをお送りした訳ですが、今回は其の続きです。

10km〜15km

　練習不足のため、PB更新は難しいと弱気の虫が顔を覗かせるなか、というか冷静に考えて難しいのは明らかななか挑んだ今大会。それでも「SUB4」だけはなんとか死守したいと、「其の一」の終盤でお送りしたように、「4:00ペースランナー」を必死に探しています。

　ですが、10km付近は視界が開けていないため、遠く前方を確認することができず、一体全体どの辺に「4:00ペースランナー」が居るのやら。

　なんてことを思いながら、キロ5分ちょいくらいでペースを刻んでい他のですが、11km地点に差し掛かったくらいでしょうか、急に視界が開け、川沿いのコースが遠くの方まで見渡せるように。そこで必死になって「4:00ペースランナー」を探します。

　ペースランナーはバルーンを着けているし、絶対多くのランナーに囲まれているはずなので、点在している集団を目を細めながら一つ一つ凝視。で見つけました。

　もちろん「4:00ペースランナー」って書かれているであろう、ビブスは確認できませんが、バルーンをつけたランナーが数人いて、その周りを結構な数のランナーが囲んでいるのが確認できます。自分のこれまで走ってきたペースを考えると、あれは絶対「4:00ペースランナー」です。

　距離にしてどれくらいでしょうか、1〜2kmくらいなのか？　結構あるような気もしますが、まだまだ残りは30km以上あるので、充分追いつき追い越せると思いました。

　目標が定まると、俄然やる気が出てきます。てことでペースアップ。とにかく距離を詰めないと。

　で、なんと14km手前でキャッチ。追いついたじゃないですか。多少無理をしたみたいですが、予想以上に早く追いつくことができました。そしてそのまま抜き去り、ここからは貯金に転じます。

　ペースアップしたことで、いい感じにスピードに乗ることができ・・・

　と、キロ5分を切るペースで走りました。ただ後半のことを考えたら、もうちょいペースを落とさないとマズいことになりそうなので、落とします。

　あっ、そうそう、15kmまでの間に面白いことがありました。

　14km辺りだと思うのですが、地元のラジオ局であるFMゲンキがブースを設置して、事前に募った応援メッセージを読み上げており、それが防災無線で流れてましたよ。あとで知ったのですが、毎年やっているらしく名物になっているそうです。

　にしても山と川と青空だらけのこの場所で防災無線で応援メッセージが流れ、こだましちゃってるって。

15km〜20km

　何かほっこりしちゃいましたが、レースの方は、「4:00ペースランナー」を抜いて以降もまぁまぁ順調に推移してます。

　16km過ぎくらいで夢前川東側から西側へ橋を渡ります。でもう少し北上すると1回目の折り返し地点となるのですが、その手前になんと気球が今にも飛び立たんと準備をしていました。近くで気球を見たことがなかったので、思わず目が釘付けになってしまいました。

　1回目の折り返し。

　この辺りには、塩田温泉郷があるみたいです。てか姫路城から夢前川に出て、ずっと北上してたのですが、結構な田舎感です。それに今まで触れていませんでいたが、1回目の折り返しまで、ずっと緩やかな上り坂でした。てことで、今度は32km過ぎまでずっと緩やかな下り坂になります。

　そろそろ疲れも見えはじめるころなので、上手く下り坂でスピードに乗れたらなぁと思いながら、今一度気を引き締めます。

　が、タイムを確認すると・・・

　やはり落ちはじめています。

　とその前に、実はちょっと前から尿意を感じておりまして・・・

20km〜25km

　次のトイレを見つけたら絶対行こう！　多少のタイムロスは仕方なし。と思い、気にもみながら走るよりスッキリして後半走ることを決意。

　で、23.2km地点にトイレを発見。ちょいと失礼ってことで隊列から外れ、トイレへ一直線。

　そしてトイレの前に来たときにびっくりすることが・・・

　トイレの前に立った瞬間は全部埋まっていたのですが、タイミングよく2つのトイレの扉が開きました。そのうちの1つから、何と今大会のゲストランナーである小林祐梨子さんが出てきたじゃないですか。

　小林祐梨子さんと言えば、中長距離のもとトップアスリートで、オリンピックにも世界陸上競技選手権にも出場したことのあるすげぇ〜元選手。

　そんなお方が突然出てきたんですからそりゃびっくりしちゃとなんのって。だからと言ってトイレを我慢する訳にはいかないので、まずはスッキリしなくては。

　無事に用を足し、小林祐梨子さんのことはひとまずこっちに置いておいて、改めて気を引き締め直しまた走り出しました。

　ちなみに疲れは感じるものの、まだまだ元気です。

　そんなこんなでトイレでのタイムロスをした20km〜25kmの5kmのラップは・・・

　きっちりとトイレ分追加されてます。

25km〜30km

　25kmを超えたあたりから、本当の戦いがはじまります。

　要はここまでの疲れが顕著に現れはじめ、調子が悪かったり、怪我などの不安を抱えている場合は、自覚されるくらいの変化が起きはじめるからです。そして過去の呪縛も。

　実は、2回目のフルマラソン挑戦の際、28km地点で腸脛靭帯炎が再発し、所謂「ランナーズニー」という膝痛で全然走れなくなり、苦労したことがあるんです。（ワーストですがゴールはしました）それ以来、今でも25kmを過ぎたあたりから、なんか気になっちゃって。

　あの時と比べるとフォーム調整もし、走力も付いているので、以後発症したことはないのですが、強烈な記憶だったため、今でもレースの最中思い出されるんですよね。

　ですが、結局は何の問題もなく、鬼門の28kmも無事に超え、30kmに到達。

　また25分台に戻しました。

30km〜35km

　ここからはいつものように、試練・苦悩・修行というどこまで耐えれるか、どこまで粘れるかの勝負で、記憶も曖昧な部分が多くなっていきます。

　覚えていることといえば、30km過ぎから左のハムストリングが悲鳴を上げはじめ、残り10kmを切ったあたりからはふくらはぎもヤバくなって、足がつるのも時間の問題。ってことぐらい。

　ひとまずあまり足を蹴り上げないような走り方にシフトし、「アミノバイタル®アミノショット®」を摂取。「なんとか最後まで持ってくれ！　オレの脚！」と祈りながら走るのみです。

　30km～35kmのタイムの方は・・・

　やはり、タイムが落ちはじめましたね。キロ5:30くらいです。

　今回はこの辺りで締めておきます。次回はフィニッシュまでお送りします。

P.S.
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P.P.S.
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