2018そうじゃ吉備路マラソン 其の五

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そうじゃ吉備路マラソン

前回のポストで、
中間地点を過ぎ、
27kmくらいのところまで来てしまいましたが、
大切なお話をするのを忘れてました。

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振り返れば奴がいる

この連載レポートの「其の三」に書いた、
最後尾からスタートしたエリック・ワイナイナ選手の件です。

スタート時のアナウンスで、
ワイナイナ選手が最後尾からゴボウ抜きするとのことでしたが、
一体どうなったのか?

結果から言うと、
号砲と共に大会の雰囲気に高揚してて、
完全にワイナイナ選手のことを忘れていた自分でしたが、
なんと5km過ぎくらいであっさり抜かれました。

抜かれるちょっと前、
後方から「わぁ〜!」とか「おぉ〜!」とか、
時折黄色い声も混じったどよめきが起きはじめ、
なんだぁ〜と振り返ってみたのですが、
その時はあまりの人の多さに何が起きているのか分かりませんでした。

が、どよめきがすぐ近くまで来たとき、
ワイナイナ選手だと。

ワイナイナ選手は、
後方から前を行くランナーの背中に次々とタッチしながら、
笑顔で抜いて行っていました。
タッチされ振り返ったランナーはびっくりした顔で、
ワイナイナ選手を目で追うだけ・・・

自分もタッチされたかったけど、
道一杯に広がったランナーで近づくこともできず、
ただ「おぉ〜!」と笑顔になるだけでした。

なんか粋なことしますよね。
憧れのランナーと同じコースを走れるだけでも嬉しいのに、
間近でタッチまでしてくれて、
笑顔で(軽々と)抜いていくなんて。

ワイナイワ選手をはじめて生で見ましたが、
全く別次元の人間ですね。
すでに40歳を過ぎているというのに、
全く無駄なものがなく、
手足が長く、
雲の上を走ってるように軽やかでした。

昨年の川内優輝選手と言い、
トップアスリートはいろいろとすごいです。

あとで分かったのですが、
ワイナイナ選手、
抜かれた後もずっと前を行くランナーにタッチサービスしながら、
1時間33分27秒でゴールしてました。

さて、話を自分のレースに戻しましょう。

腸脛靱帯炎&股関節痛&腰痛再発

前回、
「右の膝と股関節と腰に違和感が。。。
これはちょっとやばい感じです。
過去にも似たようなことが・・・
決まってこの後・・・」
と書きましたが、
やっぱりきました。

30km過ぎ、
右膝の外側の靭帯に猛烈な痛みが。。。
そして、膝に痛みが出たのに合わせて、
右股関節と腰にも痛みが。。。

股関節と腰の方は、
まだなんとか痛みに耐えられるので走ることはできそうでしたが、
腸脛靱帯炎の方は、
なってしまうとどうにもなりません。

歩く分には大したことないのですが、
走ろうもんなら激痛が。

疲労や筋肉痛くらいなら、
別になんてことないんですが、
靭帯を痛めてしまうとお手上げです。

残りの距離10km以上、
正直リタイアも考えました。
このまま悪くなることはあっても良くなることもなく、
気合いでどこまで行けるか?
その前に本当に膝が壊れてしまうかも。。。

葛藤の末の決断は・・・

しばらく葛藤が続きます・・・

やはり、2日前の右腰の違和感がはじまりです。
だいたい腸脛靱帯炎の症状が出る時って、
まず右に腰痛が出て、
それと同時に軽い坐骨神経痛がはじまります。
その後、股関節に違和感が出はじめ、
そのまま走ってしまうとほぼ間違いなく腸脛靱帯炎の症状が出ます。
腸脛靱帯が引っ張られたまま走るようになるからだと思います。

過去の経験上分かっていたので、
前日に念入りにストレッチとマッサージをしたのですが、
メンテナンス期間が短過ぎました。
まぁ今更言っても仕方がないので今をどうするか?

サブ4を目指して出場したのに。。。

頭の中でいろいろと計算がはじまりました。
このまま残りの距離ペースを落として走れば、
サブ4は無理でもサブ4.5はいけるか?!?

てかそもそも走れるのか?!?
このときすでに歩いていました。

そしてまた少し走り出します。
200mくらいゆっくり走ってみます。

激痛に耐えられず、
また歩きはじめます。

サブ4.5も無理だな。。。

で葛藤。。。

意味があるのかな?!?
目標を達成するためにここに来てるのに?!?
前回にも及ばず、
このままでは5時間もきれず、
もしかしたら制限時間ギリギリになるかも。。。

アップダウン

その時、他のツラそうなランナー達を見て、
ここに出場してる人達だって、
それぞれに自分と戦っているんだよなぁ〜・・・

なんて思ってみたり、

どんな一流の選手であれ苦い経験はするものだ!
それも信じられないくらい高いレベルで・・・
ただ、今後その経験をどう活かすかだ。

なんてことも考えてみたり・・・

そんなことが頭の中をグルグル回った末、
吹っ切れました。

下り坂

結果はどうあれ、
ひとまず今の自分に勝ち、
この経験を次に活かすために絶対ゴールだけはしようと。

決まればこのあとどうするかです。

さぁどうする?

このまま全てを歩いてゴールすれば、
前半の貯金がだいぶあるので、
制限時間内にはなんとか帰れそうですが、
それじゃねぇ〜・・・

じゃ〜5時間切りだとどうだ?!?

今のままではダメ。
少なくとも1/3くらいは走り、
残りは早足で歩かないと無理。
と頭のポンコツPCが唸っております。

ん〜・・・
けど、1/3も走れるか?
ゆっくりならいけるかな?

またちょっと走ってみます。
難しそうです。。。

ならば、
膝に負担がかからない、
できる限り膝を曲げずに走ることはできないか?

いろいろと試みてみました。
その結果、なんとか右足を棒のようにして、
左足で前に進めば多少はなんとかなりそうです。

目標はサブ5に決定。
いざってときに走るフォームも決定。
ただ長くは持たなそう・・・

さぁ、再び計算です。
最後の最後で力を振り絞るか?
満遍なくペースを刻むか?
それとも今行けるとこまで行くか?

ゴールで待ってくれてる妻やランチームの仲間には、
5時間切りで帰ると伝え、
ここからが本当の勝負です!

ついに次回はゴールまでをお送りする予定です。
もう少しお付き合いください。

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