【ラン小説】堂場瞬一氏の駅伝・マラソン小説

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堂場瞬一氏の駅伝・マラソン小説

スポーツは、やはり会場に出向いてリアルに観戦するのが一番です。
そして、次に映像としてモニターで観るもの。
今はほとんどしませんが、昔はラジオ中継なんかも聴いてましたね。

と、今挙げたのはノンフィクションのリアルなスポーツのお話ですが、昔から、フィクションでスポーツを題材にしたものもたくさんあります。

自分の場合だと、世代的に「巨人の星」や「タイガーマスク」などに代表される、スポ根アニメから入り、漫画としてボクシングものやサッカーものなど、数多くの作品を読んできました。

ですが、小説としては正直・・・

本自体は好きなので、結構小説を読みます。
ですが、推理ものやミステリーものが多く、今までスポーツを題材にした小説なんて全く興味が湧かなかったんです。

それがたまたま、直木賞作家である三浦しをん氏の、「風が強く吹いている」と言う箱根駅伝に挑む大学生たちの青春を描いた同盟小説の映画があることを知り、速攻でTSUTAYAで借りて観たんです。

 

そう、その頃はすでに自分自身「走る」ことにどっぷりとハマっていて、いろんな分野にアンテナを張り巡らせていたので、ランニング雑誌然り、書籍然り、映画やドラマ作品など、貪欲にランニングに関連するものを探していました。

雑誌や書籍に関しては、走りはじめてすぐに怪我をしたこともあり、ランニングの知識を得るために結構読み漁り、怪我から復帰してからは、駅伝やマラソンを題材にした小説をいろいろ読むようになりました。

今回は、その中でも個人的に本当に面白かった、堂場瞬一氏の「駅伝・マラソン」を題材にした作品を紹介します。

注意)
個人的感想を書き過ぎるとネタばれしそうなので、簡単な紹介程度に抑えます。(笑

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堂場瞬一氏について

まずは、Wikipediaからの抜粋です。

堂場 瞬一(どうば しゅんいち、1963年5月21日 - )は日本の小説家。茨城県出身[1]。主に、スポーツ小説、警察小説の分野で活躍する。

【経歴】
茨城県立下妻第一高等学校、青山学院大学国際政治経済学部卒業。高校時代はラグビー部の主将。
1986年に読売新聞東京本社に入社、社会部記者やパソコン雑誌編集者を務めるかたわら小説を執筆し、2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。同作はスポーツ小説であったが、第2作『雪虫』が警察小説という全く方向性の違うテーマだったため、周囲を驚かせた(『雪虫』解説より)。
2012年末、読売新聞退社。2015年、『警察回りの夏』で第36回吉川英治文学新人賞候補。
2015年10月に上梓する『Killers』が100冊目の著書であることを記念し、90冊目となる2014年12月の『ルール』から、出版社を横断した「堂場瞬一の100冊・カウントダウンプロジェクト」がウェブ上で行われた。
新聞記者出身ということもありかなりの速筆で、1ヶ月で1050枚の原稿を書いたこともある。

今回はじめて知りましたが、長く新聞社で働かれていたんですね。
さぞ忙しかったことでしょうに、作家としても小説を書かれていたなんて・・・
退社されるまでの間にも、相当出版されてますよ・・・
ちょっと驚きです。

そんな堂場瞬一氏のおすすめの「駅伝・マラソン」小説は・・・

チーム

2008年10月17日発売 / 実業之日本社

【内容紹介(裏表紙より)】
ゴールの瞬間まで目が離せないノンストップ駅伝小説!
箱根駅伝出場を逃がした大学生のなかから、予選でタイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。
究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、なんのために襷をつなぐのか。
東京〜箱根間往復217.9kmの勝負の行方は。
選手たちの葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔。

みなさんが箱根駅伝のチームと聞いて想像するであろう、ともにキツい練習を乗り越え、同じ釜の飯を食い、一本の襷にそれぞれの想いをのせ、伝統を守るべく一丸となって・・・
というものではなく、波乱含みの寄せ集め集団である期間限定の学連選抜の物語です。
チームに同調しない天才ランナーや、学連選抜に選ばれた選手たちを必死にまとめようとするキャプテン、それを飄々と見守る名伯楽の監督など、キャラの濃い面々が続々出てきます。
不協和音しかしない期間限定の寄せ集め集団がどうなるのか・・・
ラストは・・・

ヒート

2011年11月 / 実業之日本社

【内容紹介(裏表紙より)】
最後に勝つのは誰なのか!? マラソン世界記録に挑む男たち
日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるべく、神奈川県知事の号令のもと新設された「東海道マラソン」。
県庁職員の音無は日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカー役に、孤独なランナー・甲本剛を起用する。
果たして世界最高記録達成はなるか。
数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に。
箱根駅伝を描いた「チーム」の続編。

「チーム」に出てきた天才ランナー・山城悟の四年後の話で、大学卒業後、実業団選手としてマラソンで輝かしい実績を上げつづける彼を新設のレースに駆り出そう、という計画から生まれる物語です。
元箱根ランナーである県庁職員の音無が、日本人選手が世界記録を狙える高速コース新設、という政治的な計画の実務担当になり、奮闘していきます。
個人的には、この音無の高速コースを作り上げていく過程がめちゃめちゃ面白かったです。
コース上に、ランナーの敵である風対策として防風壁を立てたり、フルマラソンの42.195kmの測定誤差許容範囲(全長の0.1% /フルマラソンの場合:42m)ギリギリで距離を設定など、すごいことをしていきます。
そして本番のレースでは、ペースメーカーの甲本が30km過ぎても走り続けるという型破りな選択をして、とんでもないレースが展開されて行きます。
あっ、しゃべり過ぎました。
これ以上は言えません。。。

キング

2003年3月 / 実業之日本社

【内容紹介(裏表紙より)】
欲望と葛藤の42.195km。名作『チーム』の原点がここに!
五輪男子マラソン代表・最後の一枠の選考レースまで四か月。
日本最高記録を持ちながら故障に泣き、復活を期する天才・須田が最有力とされる中、優勝経験がなく“万年三位”の青山に正体不明の男が接触、「絶対に検出されない」ドーピングを勧めてきた。
青山は卑劣な手段を一旦は拒むが・・・。
ランナーたちの人生を賭した勝負を活写する傑作長編!

舞台は少し時間を遡り、実はこの作品、「ヒート」の中で天才ランナー・山城悟の所属する実業団チーム・タキタの監督を務める須田の現役ランナー時代の話です。
度重なる故障で「ガラスのエース」と呼ばれる須田の、五輪代表選考レースに向けたトレーニングから物語がはじまり、その後、現役続行と引退の狭間で揺れる青山の視点へと展開していきます。
須田や、ドーピングを勧められる青山の他にも、陸連批判をし、引退同然に追い込まれた武藤など、タイプの違う選手が話を盛り上げます。

チームⅡ

2015年10月 / 実業之日本社

【内容紹介(裏表紙より)】
箱根を走った男たちが集結! 疾走感満点の傑作駅伝小説
マラソン日本記録を持ち「陸上界の至宝」といわれる山城悟は、怪我と所属チームの解散危機で、引退の瀬戸際にいた。
傲慢な山城に、かつて箱根駅伝を学連選抜チームとしてともに走った仲間がサポートを申し出るが、彼は再起できるのか?
熱き男たちの友情、葛藤、そして手に汗握る駅伝レースの行方は?
スポーツ小説の金字塔「チーム」7年後の物語。

「ヒート」のラストシーンの続きから話がはじまります。
「ヒート」のラストは「えっ〜〜〜!」って感じだったので、とってもスッキリ。
でそこから、新たな物語がはじまります。
天才ランナーにしてダークヒーローである山城が、故障により長期離脱を体験し、とうとうアスリートの宿命である「引退」の二文字もチラチラと。
そんな中、あの箱根の学連選抜チームの仲間が集結し、彼の再起をサポートします。
「チーム」「ヒート」と読んでくれば、「あの箱根の学連選抜チームの仲間が集結」と聞くだけでワクワクしますよね。

まとめ

とにかく走っている人ならどハマりします。
自分は、まだ走りはじめて4年くらいで、陸上の経験もありませんし、学生時代の陸上部がどんなだったか、想像しかできませんが、物語に入っていけます。
経験者であれば、尚のこと感情移入しやすく、どんどん読み進められると思います。

今回紹介した本は、どれもエンターテイメントとして面白い作品ですが、今まで知らなかったいろいろな角度からの「駅伝・マラソン」を見ることができます。
読んだ後は、駅伝やマラソンの見方が変わってくると思いますよ。

ぜひ秋の夜長に読んでみてください。

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