【PB更新】おかやまマラソン2023 其の五

2024年3月3日

「其の五」にして、やっとレースレポートに突入です。

　ここまで辿り着くのにめっちゃ時間が掛かってしまいました。前日の準備段階から時系列にお送りしてきた訳ですが、なかなかどうして、言いたいことがいっぱいあったのか、めちゃくちゃ長くなってしまいました。

　ですが、ここからのレース編は、多分、きっと、短くなるような気がします。今までは自分のこととは言え、心にも身体にも余裕があり、ある意味客観視できていた部分が多いので、いろいろと考えたり思ったりしたことがありました。てことで、長々と綴ってこれましたが、ここからはレースに夢中過ぎて、＆キツくて余裕が無さすぎて意外と記憶にない、というか飛んでしまってる部分が多い気がしてます。

　とかなんとか言いながら、「やっぱ長くなってるやん」って感じになっちゃうかもしれませんが、まぁ、とりあえずレースの模様をお届けしましょう。

スタートから約10km

団子状態でイジイジ

　無事にBブロックからスタートを切り、約1分20秒でスタートラインを越え、いよいよ2023-2024年シーズン大本命のレースがはじまりました。

　あっ、言い忘れてましたが、実はスタート時点で、ポツポツと雨粒が落ちてきてたんです。なんか嫌な予感。2022年の雨のレースが思い出されます。ただ、結局はポツポツ以上強くなることはなく（厳密には先で書きますが、後半でちょい雨が降ります）、曇りのレースで進んでいきます。

「曇りのレース」、大好物です。なんせ「暑さに滅法弱い市民ランナー」なんですもん。晴れて気温があがろうもんなら、絶対最後まで体力が持たない変な自信があるってもんです。それが曇り。気温が上がらないことが予想されます。ってことは、良い結果が期待できる条件が一つプラスになるってことです。

　さぁ、先に進みましょう。

　体調の方も、若干寝不足気味な感じはありますが、ただ単に遠足前の小学生のごとく、ワクワクし過ぎてなかなか寝付けなかっただけなので、気が張ってる間はそれほど問題はなさそう。あと、意外とおデリケートなお腹の調子も、いつも通り。で、1番肝心の足の具合の方は、まだスタートしたばかりなので、最低でも2〜3km程度走ってみないとなんとも言えませんが、前夜、いつものようにマッサージのプロである妻に入念に疲労抜きをしてもらっているので、経験上、多分問題ないでしょう。

　これは狙えるかも。そうPB更新。

　そう思うと、ほっといてもペースが上がるでしょう。ただスタート直後は、団子状態でなかなか前を伺うことができず、ペースを上げることができません。それでも人と人の間をかいくぐり、ちょっとでも前へ、ちょっとでもタイムアップ、と進んでいきます。

　手元の時計（GARMIN）を見ると・・・

　過去出場した際には、確か「6:00以上」掛かってたはずなので、大渋滞の中でのタイムとしてはいい感じの入りです。それもこれも、今までで1番スタートラインに近い「Bブロック」からのスタートだったからに違いありません。

　前回の「2022」の大会では、「Eブロック」からのスタートで、ラップの方が・・・

　って感じです。スタートブロックが後の方になるほど、渋滞は深刻になるので、最初のラップが伸びないってことが、良く分かります。

　ただ、このラップでは目標に届かないので、もっとペースを上げなければなりません。ですが、相変わらずの渋滞で、人をかき分けるのもなかなか大変。気が急くばかりです。

ハイテンションなあの方

　そんなとき、城下から岡山駅前のメインストリート、桃太郎大通りに入るところで、聞き慣れた「ふ〜〜！　イェ〜イ！」の叫び声が聞こえてくるじゃないですか。察しの良い方ならもうお分かりですよね。そう、当大会のスペシャルアンバサダー、有森裕子さんです。

　この方、岡山を代表する「スゴい方」なのですが、なぜかいつもハイテンション！　まぁ、暗い感じよりは断然良いことです。ただ、あまりのハイテンションに思わず苦笑いするばかり。

　苦笑い……

　考えてみれば、「苦笑い」も「笑い」の一種。なんか肩の力が抜けて、リラックスできました。リラックスついでにもっと力を貰おうと、有森さんとハイタッチ！　パワーを貰いました。

　これで岡山のメインストリート、桃太郎大通りを気分良く駆け抜けることができ、岡山駅前を市役所方面に左折して行きます。この辺りが多分一番沿道の応援が多いのかな？　スゴい人の数です。

　スゴい人の数と言えば、スタート以降の団子状態ですが、市役所筋を過ぎて大元駅の方に向かう辺りから、少しだけバラけ、若干走りやすくなってきました。それでも、前に行こうと思うと、人を掻き分けながらになるので、結構体力を消耗する感じです。早く目標ペースまで持っていかなくては。

　この辺りでちょうど5kmくらいなので、最初の5kmのラップを確認しときましょう。「26:41」。キロ、「5:20」。

　キロ5:20です。悪くない数字です。このラップで最後まで刻めれば、「3時間45分」でゴールでできます。あくまでも最後までこのラップを維持できれば、です。

　はっきり言いましょう。「無理＜ムリ＞」です。

　過去の経験上、どうしても30km過ぎからラップが落ちて行きます。もちろん、できる限り粘って、落ち方を緩やかにしたいのですが、落ちることに変わりはない。なので、30kmまでにできるだけ貯金を作っておく必要があります。そうなると、もう少しペースを上げないと。

妻のパワーをもらう

　まだまだ身体は元気。今ならもう少しペースを上げていけるはず。と考えを巡らせていたところですが、そろそろ大切な地点を通過します。

　大切な地点というのは、事前に決めていた、妻の応援ポイントのことです。

　実は、スタートブロックエリアに入るときに別れ、妻の方は先回りして5km過ぎのポイントまで行き、沿道から応援してくれる段取りになっているんです。

　なんでわざわざ事前に応援ポイントを決めているかというと、1万人以上が出場する大会ともなると、沿道から一人のランナーを探すのは、至難の業なんです。それもスタートしてまだ間がないと、なかなか見つけられない。

　なので、走ってる自分の方から、止まって応援している妻を見つけ、大きく手を振って気づいてもらうためなんです。これなら、ほぼ確実に見つけることができる。

　で、ちゃんと見つけました。今は「応援navi」っていう便利なアプリがあり、5kmのラップ計測がほぼリアルタイムに表示されるので、妻の方もそろそろと準備をしててくれてたみたいで、ほぼ同時に見つけることができました。

　こん限りの妻の声援！

↓妻が叫びながら撮影してくれた写真

　ホンマありがたい。毎度毎度勝手に走ってる自分のために、前日からずっとそばでフォローしてくれ、走ってる間はこん限り応援してくれる。もの凄い『力』をもらえます。是非とも期待に応えれる走りをしたい。

　ペースアップ。

最速ラップ

　妻の力は偉大でした。あとで確認したのですが、なんと5km〜10kmの5kmラップが最速でした。

　なんと、25分を切ってます。キロ「4:51:80」。自分の走力でのフルマラソンとしては完全にオーバーペース。ですが、気持ちが乗ってのタイムなので、ひとまず良しとしましょう。

　スタートから10kmのラップは、「51:00:00」。キロ「5:06:00」。このペースでの予想フィニッシュタイムは、3時間35分ちょっと。まずあり得ませんが、期待大のペースで進んでおります。

　と、今回はこの辺りで締めておきたいと思います。

　ん〜・・・　やっぱり長くなってる気がする。語り出すと、いろいろ言いたいことが出てきますね。お付き合いいただいている方、感謝です。ではまた次回。

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