【台風19号】昨年の西日本豪雨被災者家族として思うこと

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【台風19号】昨年の西日本豪雨被災者家族として思うこと

この度の台風19号により、お亡くなりになった方々に心よりお悔み申し上げます。
また、被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

各地で相当の被害が出ており、本当に心が痛みます。
自分も、昨年の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)により妻の実家が被災し、今までの生活が一変した経験を持ちます。

被災して2週間後にポストした記事はこちら

このポストの後、9ヶ月後に一度だけ、

の記事の中で、その後のことについてチラッと書きましたが、あとはSNSでポロっと現状についてつぶやく程度で、敢えて触れてきませんでした。
ですが、今回の件を受け、自分が経験したことをポストすることで、少しでもお役に立てることがあるかもと思い、その後について触れてみます。

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同居からのみなし仮説住宅引っ越し

の記事の中で、

・自治体から「みなし仮設住宅」の詳細が発表になったので、対象物件を探し申請。
・車が廃車となり足が必要なので、車の手配。
・実際家をどうするのか? リフォーム? 建て替え? それとも・・・

ちなみに、みなし仮設住宅(民間賃貸住宅借上げ制度)とは、平成30年7月豪雨災害により住居が全壊等の被害を受け、自らの資力では住居が確保できない被災者に対し、民間賃貸住宅を借り上げて無償で提供する事業のことです。

それでは、その後どうなったのかを、簡単ではありますが、思い出しながらご報告します。

まず、被災して住むところを失ってしまった義両親は、次の目処が立つまでそのままウチに住んでもらうことにしました。
その後、関東に居た義理の弟も仕事の都合がつき、復旧作業に合流するため帰省し、なんと2人暮らしだった我が家は、いきなり5人で暮らすようになります。

5人で暮らしながら復旧作業をしていたのですが、自分たちでできることには限りがあり、ひとまず家の中の物を出した後は、ライフラインの復旧や、自治体の対応を待つしかなく、できることといえば、今後どうなるか分からない物がなくなった家の掃除と、細々とした作業をしながら、「みなし仮設住宅」を探したり、家や車の保険に関する手続き、それと、各地から送られてくる生活に必要な物資をもらいに行ったり、届けたりなどでした。

「みなし仮設住宅」といえば、ウチは全壊ということで比較的手続きが簡略だったのと、知り合いに随分と助けていただけたので、早い段階で確保でき、保険の方もことがことですし、被害の規模もある程度明確だったので、スムーズにことが運びました。

ということで、義両親との同居は1ヶ月ちょっとで終わり、みなし仮設住宅に引っ越すことができました。
車の方も、2台廃車となりましたが、なんとか1台は早い段階で手配ができ、ひとまず足も確保です。

リフォーム

家の方ですが、別の土地に移り住むという選択はなかったので、その後、建て替えるのかリフォームするのか、随分と悩むこととなります。
それもそのはずです。
どんな選択をしても大きなお金が動くことになりますし、後々の家をどうするのかや家族それぞれの想いなど、簡単には決められません。
それよりもまず、1階が水没したのにリフォームが可能なのか?
って問題もあります。

結局はプロに見ていただき、なんとかリフォームが可能であろうということで、リフォームを選択することになります。

で早速、業者数社に見積もりをお願いしました。
ここで分かったのですが、見積もりまでは比較的早くことが運ぶのですが、どの業者からもすぐに着工とはいかないと言われます。
それもそのはずです。
町の大半が水没してしまった訳ですから、多くの人が同じように建て替えやリフォームを希望している訳です。

で結局どうなったか。

やはり義両親としても、できるだけ早く家に戻りたいということで、着工が遅くなる中でも、比較的早く取りかかれる業者にお願いすることにしました。

その後、予定通りの工期でリフォームは完了し、今年の7月21日に、「みなし仮設住宅」を出、元の家に戻ることができました。
ちょうど1年です。

その間、義両親は被災のショックとその後の環境の変化に心労が重なり、体調を崩しました。
年齢も年齢ですし、想像以上のストレスだったのだと思います。
ですが現在、家に戻れたことは一つの区切りとなっているようです。

ちなみに、「みなし仮設住宅」の入居期間は2年です。
この間になんとかする必要がある訳ですが、今尚、多くの人がみなし仮説住宅や、自治体が用意した仮設住宅に住んでいます。
発表では、2019年7月末時点で、約2,700世帯、約6,900人いるそうです。
岡山県としては、現在国と入居期限の延長協議に入ったそうです。

必ず笑顔で走れる日が来ます

甚だ簡単ではありますが、大まかには以上のような感じです。

という訳で、ウチは約1年で一つの区切りを迎えることができました。
今でも全てがクリアになった訳ではありませんが、確実に前に進んでいます。

甚大な災害が起こると、なかなか元の戻すことができません。
というか元には戻りません。
また新たな時間が流れていくようになります。
そのことが経験してよく分かりました。
ただ、その中でも辛いことばかりではありません。
経験したからこその新たな発見も多いし、人の温かさにもいっぱい触れました。
そして何より、「何気ない日常」の素晴らしさを知ることができました。

今自分は、倉敷市真備町ではありませんが、同じ西日本豪雨で氾濫した岡山市内の川の土手をランニングコースとして走っています。

にも書きましたが、豆にランニングができる日常が戻っています。
今回被災された方々の中にも、数多くのランナーがいることと思います。
昨日まで走ってた河川敷や土手が様変わりしてしまい、いつになったらまた走れるようになるんだろうと・・・
今はそんなことすら考えることもできないと思います。
自分もそうでした。
でも必ず今まで通り走れる日常が戻ってきます。
今は大変だとは思いますが、日本全国から支援の輪が広がっています。
自分も経験者として、できることをしたいと思っています。
どうか、希望を捨てずにいてください。

最後に

【台風19号】昨年の西日本豪雨被災者家族として思うこと

このタイミングでこんな記事をポストしていいのか悩みましたが、何もしないよりはいいと思いポストさせていただきました。
このブログは、ランニングに関する記事が中心なので、特にランニングを楽しまれている方々に言いたいです。
今は先のことなんか考えられないと絶望しているかもしれませんが、「必ず笑顔で走れる日が来ます」。

最後に、ボランティアや物資の提供、またその他いろいろなことで支援をとお考えの方が多くいらっしゃると思います。
自分も何らかの形で支援したいと思いっています。
ただ、災害を経験した被災者家族の一人として、相手のことをしっかりと考え、軽はずみな行動はせず、また「正義の押し売り」にだけはならないようにしようと思います。

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